リコッタチーズはチーズを作った後にできた、乳清(ホエイ)から作られているので低脂肪なのが魅力ですよね。
リコッタとはイタリア語で「再加熱する」という意味なんです。ホエイを煮詰めて、熱と酸によって乳タンパク質を固める方法で作られます。
乳脂肪が規定に達していないので、日本では乳製品として取り扱われて「乳等を主原料とする食品」とされています。
南イタリアが原産のリコッタチーズ、原料は牛乳の乳清だけでなく羊やヤギ、水牛の乳から取れたものまで様々ですが、日本では牛乳を原料としたものが多く流通していますね。
豆腐のような、しっとり滑らかな食感のリコッタチーズの美味しい食べ方、使い方と、家庭でも簡単にリコッタチーズを作る方法をご紹介します。
リコッタチーズの使い方
- 名称:Ricotta
- 原産地:イタリア
- 分類:フレッシュチーズ
- 熟成:しない
- 原料:牛乳・羊乳・山羊乳・水牛乳
- カロリー:146kcal(100gあたり)
- 脂質:11g(100gあたり)
リコッタチーズは、塩味でもデザートとしても両方使えるのが魅力なフレッシュチーズです。
本場イタリアでは、ラビオリの詰め物に使ったりサラダとして和えたり、お菓子作りの材料としても大活躍です。
日本では、パンケーキに使われたことで人気が出ましたね。
高タンパクで低脂肪なので、ダイエット中でも安心して食べられるのが嬉しいチーズでもあります。
リコッタチーズの保存方法
プラスチック製のカップに入っていることがほとんどなので、そのまま冷蔵庫で保存してもらって大丈夫です。
開封後は、表面が空気に触れないようにラップをリコッタチーズに密着させて蓋をして冷蔵庫で保存です。
冷蔵庫の匂いが移りやすいので、ラップをした上からさらに付属の蓋を閉めて、密閉するようにしてくださいね。
開封後の使用目安は3日程度。フレッシュチーズは、できるだけ早く使いきってください。
風味が落ちるので、冷凍はあまりお勧めできませんが、冷凍する場合は小分けにしてしっかりと密封します。冷蔵庫に移してゆっくりと時間をかけて解凍してください。
リコッタチーズを離乳食にするには?
食感も味もやわらかなリコッタチーズは、赤ちゃんの初めてのチーズにもお勧めです。
塩分も非常に少なく、良質なたんぱく質やカルシウムを含んでいるので、離乳食には最適。
離乳食として使う場合は、リコッタチーズを室温に戻してスプーンで潰し、小さじ半分くらいから始めてみてください。
また、果物との相性もいいので、リンゴのすりおろしなどと混ぜてチーズを楽しんでみるのもおすすめです。
リコッタチーズの美味しい食べ方
リコッタチーズはフルーツやハチミツとの相性が抜群です。
シンプルにハチミツをかけて食べたり、フルーツサラダとして果物と混ぜて食べるのもおすすめ。
クセがないので、料理に混ぜて加熱して使うことも可能です。
サラダのトッピングとして使えば、たんぱく質とビタミンを一緒に摂れてボリュームもアップします。
パンケーキに混ぜると、独特の食感と香りが楽しめます。
リコッタチーズに合うワイン
フレッシュなリコッタチーズに合うワインは、果実味のある白やロゼがおすすめです。
軽めの口当たりなワインと相性抜群です。スパークリングワインも合いますよ。
ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネ、ピノ・ロワールなどの品種と合わせてみてください。
イタリアを代表するブランド「チンザノ」のスパークリングワイン。
上品なハチミツと桃の甘い香りが特徴です。フルーティで爽やかな甘みのある味わいと、リコッタチーズの相性は抜群です。
ポルトガルが生んだ本格派のロゼワイン「マテウスロゼ」。
世界的なロゼブームの火付け役となった、人気のロゼワインです。
甘すぎない微発砲で、華やかなロゼ色が美しく、ボトルも特徴的ですね。
リコッタチーズの作り方~家庭で簡単レシピ
リコッタチーズは家庭でも簡単に作ることができます。
元々はホエイを使って作るチーズですが、家庭では牛乳で手軽に作っていきましょう。
ご家庭にもある材料でできるので、気が向いたらササっと作れるのも魅力ですよ。
リコッタチーズの作り方が、動画でわかりやすく説明されています。参考にされてみてください。
手作りリコッタチーズの材料はたったの3つ
リコッタチーズの基本の材料
- 牛乳 1ℓ
- 塩 一つまみ
- お酢(レモン汁) 大さじ4
リコッタチーズはこの3つで作ることができます。
よりクリーミーでリッチな味わいにしたいなら、生クリームやヨーグルトをプラスするといいですよ。
リコッタチーズ クリーミーバージョン材料
- 牛乳 1ℓ
- 生クリーム 200㏄
- 塩 一つまみ
- お酢(レモン汁) 大さじ4
- ヨーグルト 大さじ2
最近では、輸入されているリコッタチーズにも生クリームが入っていますので、その味に慣れているならクリーミーバージョンの方がおすすめです。
お菓子作りや料理に使うなら、さっぱりとした基本のリコッタチーズの方がカロリーオフできていいですね。
リコッタチーズ作り方手順
- 牛乳(クリーミーバージョンは生クリームもプラス)に塩を入れて、60℃~74℃まで加熱します。
- 温度が上がったら火を止めて、お酢(レモン汁)を加えて混ぜます。
- 10分程放置すると、カードとホエイに分かれていると思います。クリーミーバージョンは、ここでヨーグルトをプラスしてください。
- ザルにキッチンペーパーを2枚重ねして濾します。
濾している時間によって、リコッタチーズの硬さが変わります。
10分程度濾して、ふわふわしたものをそのまま食べるのも美味しいです。お菓子や料理に使う場合は30分以上濾すと硬めに仕上がります。
出来上がった手作りリコッタは、密閉容器に入れて3日以内に使い切ってください。
リコッタチーズを使ったチーズケーキのレシピはこちら
チーズケーキとチーズタルト、2品のレシピが掲載されています。作り方を動画でチェックできるのでオススメです。
余ったホエイの使い道も参考になりますよ。
イタリア産のリコッタチーズを手に入れるには?
リコッタチーズはパンケーキブームで人気が出たものの、マスカルポーネなどと比べると、入手するのは難しいですよね?
手作りもアリですが、やっぱり本場のリコッタチーズを味わってみたいなら、お手軽に通販で手に入れてしまいましょう。
水牛を使ったリコッタはこちら。
日本では中々手に入りづらい水牛乳を使ったリコッタチーズです。やっぱり一味違う、あっさりした甘みをお楽しみください。
水牛乳リコッタは、チーズ好きなら一度は味わっておきたいですよね。
仕上げに生クリームが加えられ、風味豊かな味わいが特徴のリコッタチーズです。
イタリア・ヴェネト州のチーズコンテストで最多受賞している、カフォルムブランド。リコッタチーズの王道と言ってもいいものです。